今日は高橋参与(前杜氏)の田んぼで田植え見学です。
越路原の空は高く、涼しい風が爽やかに吹いています。
高台にあるこの地では、雪解けが遅いので5月下旬が田植えシーズン。
お天気にも恵まれ、まさに田植え日和です。初々しい緑色が愛らしいですね!
冬は蔵人として酒造りに専心していた高橋参与も、夏は農家として米造りに勤しんでいます。
「田植えを始めて45年。
それでも毎年新たな気持ちで畑に向かう。」
と、少し日焼けした笑顔を見せる高橋参与。
若い頃、出稼ぎ(酒とは無縁の仕事)で関東に行っていたこともあったそうですが、
数年後生まれ育った地元の畑に呼ばれるように帰ってきたとのこと。
「この畑がなければ米は造っていなかっただろうし。
この米があったから、吉乃川で酒を造ることができた。
振り返ってみると面白いもんだよ人生は。」
そんな言葉が印象的でした。
広い田圃に次々と植えられていく小さな稲。
吉乃川にとっても、欠かすことのできない重要な資源。宝といっても過言ではありません。
お米がなかったら…なんて普段考えることはあまりありませんが、ぜひ想像してみてください。
考えただけで絶望です!
お酒が飲めないなんて…日本の貴重な伝統文化が消えるなんて…私の仕事が無いなんて…
酒造りはここから始まっているのだと、改めて実感するひとときでした。
次に会うとき、どんな成長ぶりが見れるのか楽しみです。
[オマケ]目線をくれたアマガエル(^^)
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