昨日は、吉乃川の杜氏 高橋敬の田んぼで、越淡麗の田植えがありました。
吉乃川の酒造りは、杜氏・蔵人と年間従事する若い社員で行います。杜氏・蔵人は夏の間、酒造りに最適な米を作る米作りのプロとして働いています。
越淡麗は、新潟県が15年掛けて開発した新品種で、五百万石と山田錦を掛け合わせて生まれた、大吟醸の醸造にも適するものです。吉乃川では、今のところ大吟醸 極上吉乃川にのみ使用しております。
五百万石に比べ、穂丈が高く倒れやすく病気に弱いため、米作りにはかなりの手間がかかるようです。
杜氏の田んぼは、越路原と呼ばれる旧越路町の高台の奥まったところにあります。周囲に比べ標高が高いため、夏の間でも朝晩には涼しくなる米作りには最適の場所です。長岡の街中はだいぶ暖かくなってきましたが、田植えのこの時期、杜氏の田んぼの回りは涼しい風が入り、見晴らしもよく、身も心も洗われます。
「毎年変わらないからなぁ。」と杜氏は笑っていましたが、その毎年毎年の積み重ねが今の吉乃川の味につながっているのだと再確認いたしました。
秋まで、順調に育ってくれることを祈るばかりです。
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