明日から4月ですね。
東京新潟物語も1年を迎え、2012年の春バージョンの公開です。
新潟から上京し、仕事をしてもうすぐ1年。
初めて父と2人で外でお酒を飲んだ。
徳利で、父がいつも飲んでいるお酒を注いであげた。
お父さんにお酒注ぐの初めてじゃない?と私。
父は微笑みながら、私にも注いでくれた。
二人で小さく乾杯。
無口であまり笑わない父が、
ひとくち口に含んだときにふと見せた笑顔。
昔、どこかで見たことのある気がした。
父の顔も見たくない時もあった。
口をずっと聞かない時もあった。
わからずやの頑固おやじだと思ってた。
やさしい友達のお父さんがうらやましかった。
女の子はみんな通る道だった。
父がぽつりとつぶやいた。
昔は、よくこうして注いでくれたんだぞ。
父さんはそれがうれしくてな。
そうだった。
父にお酒を注ぐのは初めてじゃなかった。
子供のころ、よくこうしてお酒を注いであげた。
しわは増えたけど、あの笑顔は変わっていなかった。
無くしたことさえ忘れていた大事なものを見つけた。
そこからは、昔話をたくさんした。
父が大好きだった頃のことも、そうでない頃のことも。
また、父と飲みに行こう。吉乃川があるお店に。
今日はぐらかされた母との出会いを聞くために。
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東京新潟物語も1年を迎えようとしています。
仕事とは?故郷とは?大人とは?生きるとは?
彼女もいろいろ悩みを抱えながら成長してきている事でしょう。
4月から新生活が始まる方も多いと思います。
生活の変化の中で慣れるのが大変かもしれませんが
吉乃川を飲んでリラックスできるひとときを作って下さいね!
あなたの新生活を応援しています!
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